とらのすけの投資ブログ

働きたくないでござる

SBIHDの反撃

新生銀は昨日、以下リリースでTOB反対を正式表明した。

10/21 15:30

SBI地銀ホールディングス株式会社による当行株式に対する公開買付けに関する意見表明(反対、但し賛同のための条件を提示)のお知らせ 

 

このTOB反対表明に対し、SBIHDも意見を公表。

10/21 19:10 

株式会社新生銀行証券コード:8303)による公開買付けに対する意見表明及び臨時株主総会の開催について 

 

 

日付をみてびっくり、昨日中に公表済みであった。

しかもわずか3時間40分後に反論。

早さもさることながら、内容もしっかり書かれている。

 

自分なら、3時間40分では60ページ超のリリースを読むだけで精一杯である。

外部向けに意思を決定し、文書をまとめて、レビューをうけ、

承認を得るプロセスを考えると、とてつもないことと思う。

ある程度こう反論しよう、みたいな想定はされてただろうけど、

SBIHDはさすが証券会社、決断も早いし、相当優秀なブレーンも抱えていると思われる。

 

 

理由1・買い付け上限があると、残存株主に不利益がでる

買い付け上限なしで、第2回TOBを6/8までに開始しろ

→残存株主は、当社が企業価値向上させるから、不利益でません。

買い付け上限は法的に認められてるし。

 

理由2・TOB価格が低すぎる。TOB価格をもっと上げろ

→十分上乗せしただろ。いやです。

 

それよりも、前から聞いている3つの質問にはよ答えろや。

1. 対象者は巨額の公的資金を注入されてから 20 年以上を経ても返済出来ていない中、国民財産保全の観点からもかかる状況は大変由々しき事態だと考えておりますが、対象者はこの点何が要因であると分析されているかご教示ください。

2. 公開買付届出書 7 ページに記載のとおり、対象者においては 2016 年 3 月期以降業務粗利益、実質業務純益、親会社株主に帰属する当期純利益いずれにおいてもほとんどの事業年度において対象者公表の計画値が未達となっております。当社らが拝見する限り、これらの業績低迷に対して抜本的な対応策を講じられていないように思われますが、今後業績ならびに企業価値を向上させ、最終的には公的資金の返済を行うために対象者は如何なる施策を講じようとされているのか、当社らが提案している企業価値向上策を上回るような対象者経営陣による具体的な企業価値向上策がもしあればご教示ください。

3. 当社らにおいては、上記 2 記載の業績低迷が、対象者株価が低位に推移していることの根本的な要因であると考えております。かかる低調な株価水準によって、公的資金返済から遠のいているようにも思えますが、対象者の見解をお聞かせください。

 

 

新生銀は、この3つの質問にうまく答えない限り、分は悪いでしょうね。

臨時株主総会でも聞かれそうだけど、どう答えるつもりなんだろう。

大株主の国も、気にしてると思うよ。